治療法について
肘の痛みの治療法を知る
肘内側側副靭帯損傷の診断
問診

- 投球時の肘内側痛(どの投球動作で痛むのか)
- 投球量増加やフォーム変更の有無
- 痛みの程度やしびれや脱力の有無
外反ストレス検査
(milkingテスト)

- Milking テストなどで内側側副靭帯の痛み
- 不安定性を確認・外反テストにより痛みを再現し、
疼痛部位がどこであるかを評価
エコー検査

- 内側側副靭帯の損傷や炎症を評価
- 前腕の筋肉の肉離れの合併の評価
- ストレス下で靭帯のゆるみ(左右差)を確認
MRI 検査

- 内側側副靭帯損傷の程度を詳細に評価
- 保存療法か手術加療の判断に重要
治療法について

保存的治療(手術をしない治療)
症状が軽い場合は、肘を休ませながらアイシングや消炎鎮痛薬で炎症を軽減し、理学療法士によるストレッチや筋力強化を行います。必要に応じてサポーターや装具を使用し、投球フォームの見直しも行います。再発予防のためには、肩甲帯や体幹など全身のコンディショニングも重要です。
また、症状に応じて PRP(多血小板血漿)療法などの再生医療が選択されることもあります。PRP療法は自分の血液から抽出した血小板成分を用いて、組織の修復を促す治療法です。

靭帯再建術について
靱帯再建術(トミー・ジョン手術)は自分の腱(自家腱)、特に長掌筋腱を用いて靱帯を再構築する方法で、長期成績に優れています。通常は12か月以上、競技レベルによっては1年半ほどを要することもあります。

外科的治療(InternalBrace™)
靱帯が骨に付く部分(付着部)か、靱帯本体の途中(実質部)かによって、選ばれる治療法が異なります。
付着部損傷では、靱帯を修復しながら高強度のテープ状縫合糸(InternalBrace™)で補強する術式が選択されることがあります。早期から肘を動かしやすい点が特徴ですが、靱帯実質部の損傷や組織の質が悪い場合は適応外です。
