肘のスポーツ障害・外傷で悩んでいませんか?
肘の痛みを放置すると悪化しやすく、
パフォーマンス低下につながります。
早期診断と適切な治療が、安全な競技復帰には欠かせません。
肘のスポーツ障害は、投球やラケット動作など、腕を繰り返し使うスポーツで起こりやすく、成長期の子どもから競技レベルのアスリートまで幅広くみられます。
肘は上腕骨・橈骨・尺骨の3つの骨と、複数の靱帯・腱・筋肉によって支えられていますが、繰り返しのストレスによって微細な損傷が生じると、痛みや炎症、動作時の違和感が現れます。
特に野球の投球動作では、肘の内側へ強い牽引ストレス(外反ストレス)が加わり、投球のコッキング後期~加速期にはその負荷が最大となります。そのため、内側側副靱帯が傷む“内側型野球肘”が最も多くみられます。
肘の痛みを放置すると悪化しやすく、パフォーマンス低下につながります。早期診断と適切な治療が、安全な競技復帰には欠かせません。本サイトでは、頻度の高い「内側側副靱帯損傷」について分かりやすく解説します。
肘のスポーツによるケガには、繰り返しの負荷で起こる“障害”と、瞬間的な強い衝撃によって起こる“外傷”の2種類があります(“障害”は使いすぎによる疲労の蓄積、“外傷”は一度の強い力によるケガを指します)。
障害の代表例
内側側副靱帯損傷(内側型野球肘)
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
外傷の代表例
肘関節脱臼
骨折
急性の靱帯断裂
内側側副靱帯損傷は、使い過ぎによる障害としても、単回の強い外反ストレスによる外傷としても起こり得るため、レントゲン・エコー・MRIを用いた丁寧な診断が特に重要です。
肘の内側または外側の痛み
投球時に力が入りにくい、ボールが“抜ける”
(コントロールしにくい)
肘の曲げ伸ばしがしにくい、ひっかかり感
投球や練習を続けると、徐々に違和感や痛みが強くなる
前腕〜肘周囲の張り感やだるさ、握力低下


肘の痛みが“続く” “繰り返す” “投球後に悪化する”場合は、早めの受診が必要です。症状を抱えたまま投げ続けると治りにくくなり、炎症や損傷が進行して慢性化する恐れがあります。
光井 康博 先生(MITSUI YASUHIRO)
医療法人尽心会 百武整形外科病院 副院長
特に投球動作では内側に負担が集中し、痛みを我慢して投げ続けると関節の不安定性や骨・軟骨の障害につながり可動域が低下することがあります。また尺骨神経が刺激されることで“しびれ”や“力の入りにくさ”が生じることもあります。
痛みを我慢せず、できるだけ早めに医療機関を受診して正確な診断と適切な治療を受けることが、安全な競技復帰のために重要です。